いきなり50コア!インテル最新チップの実力
先日もこのコーナーで触れた「SC11」(スーパーコンピューティングカンファレンス2011)。シアトルで開催されたそのイベントにて、インテルが驚くべき最新プロセッサを発表した。
「Knights Corner」という一風変わったネーミングのそのプロセッサは、なんと1つのダイの内部に50基ものコアが内蔵されているというんだ。製造プロセスは22nmルールが採用されている。気になる性能はこれ1基で1TFPS(テラフロップス)を叩き出すという。
つい先日、アキバなんかで発売されたばかりの「Sandy Bridge-E」シリーズ(「Core i7-3000」シリーズ)は、フラッグシップモデルが6コア内蔵だったりして、演算速度もせいぜい200GFLOPS(ギガフロップス)だったりするから、1チップあたりの性能差は歴然としている。いや、このシリーズだって市販CPUとしてはかなりスゴい、というかトップクラスの性能なんだけどね。
それどころか、この「Knights Corner」は「MIC(Many Integrated Cores)アーキテクチャ」に対応していて、並列演算処理に長けているというんだ。つまり、このプロセッサをいくつも連動させて並列処理させれば、それこそ先日スパコン「京」が達成したPFLOPS(ペタフロップス)クラスの演算速度の実現も可能であるかもしれないってこと。
さらに「Knights Corner」は、x86プロセッサ向けに構築されたプログラムをそのまま動作させることができるというんだから面白い。既存のプログラムを超高速で利用できるということになり、過去の資産を有効的に再利用できるということだな。まあざっくりだけど、とにかく夢が広がるプロセッサということだな。いや、夢じゃなくて「Knights Corner」は2012年には実際に発売される予定だ。
そして偶然にも、SC11の開催期間中だった2011年11月14日は、インテルが初めて開発したマイクロプロセッサ「Intel4004」の登場から40周年を迎えたアニバーサリーデーでもあった。
「Intel4004」の登場以来、マイクロプロセッサはインテル創業者の1人であるゴードン・ムーア氏が提唱した「ムーアの法則」どおりに発展してきた。その結果がこの「Knights Corner」であり、それこそ比べるまでもないが「Intel4004」から40年でマイクロプロセッサの性能は恐ろしく向上した。
限界が来るぞ来るぞと言われつつあるムーアの法則だけど、新技術の登場でまだまだ先は長く、少なくともあと10年はいままでどおりマイクロプロセッサは発展していくんだそうだ。10年先の未来、俺たちはどんなプロセッサを目の当たりにするんだろうな。
50コアを内蔵したCPUがまもなく普通に市販されるって話。50コアだって。すごいねえ。
そうですね。ってそういえば「SC11」で発表された「TOP500」ですけど、「京」がキッチリと1位を確保しましたね。
そうそう。めでたいことだ。で、TOP500のトップ10のうち、約半数が使っているCPUがインテルの「Xeon」なんだけど、それの発展形が今回触れた「Knights Corner」なんだよね。互換性が高いから、いままでの資産を活かしたままスーパーコンピュータの性能底上げが期待できそうだぞ。
あれ? 「京」は「Xeon」じゃないんですね(笑)。それはともかく、コア数が多いと何がどうなるっていうんです?
単純に言えば並列処理が速くなる。まさにスーパーコンピューティングに向いてるな。
僕たちが使ってるパソコンだって、最近はマルチコアCPUが搭載されていますよね。ここ数年でパソコン上でやってることってそんなに変わってない気もしますけど。並列処理で速いCPUがいるのか? とか思いますけど。
CPUが速いに越したことはないんだよ。マルチコアCPUでシステム全体の処理が上がれば、パソコン上でやってることが同じならCPUの発熱や消費電力を抑えられるって利点がある。もちろん、並列処理に対応したアプリならサックサク動く。ビデオエンコード系のアプリなんかは対応しているのが多いな。
そんなにCPUが速くなって進歩したとしても、使ってる人間がたいして進歩していないんじゃ意味がない気もしますけどねー。
キミを基準にして考えるんじゃないよ(怒)。CPUが速くなって恩恵を受ける人はそれこそ数え切れないほどいる。少なくとも俺はパソコンが速くなって仕事上のストレスはかなり軽減したさ。キミの扱いのほうがストレスに感じることがあるよ(笑)